頭を使う

机に向かっていると、お腹がすくのは何故ですか?

安静時、基礎代謝の25%は筋肉で消費されていますが、勉強すると脳は活発に働きます。脳の重さは身体のわずか2%ですが、頭を使う際は、膨大な量 のエネルギーを必要とします。脳の細胞が働くためには、酸素と栄養源であるブドウ糖が必要で、それらは一定の血流によって脳に運ばれています。脳は全身の血流量 の15%を占め、さらに酸素消費量は全身の20%、ブドウ糖消費量 は25%を占めています。この様に、酸素とブドウ糖の脳の取り分は筋肉に負けず非常に多く、脳を活性化させています。疲れたときに甘いものが欲しくなるのも、脳が食事を要求しているからです。脳を使うということは、何もガリ勉をしろいうことではありません。勉強以外でも物事を考え、よいものを見て感動するということで脳は働きます。千数百億個の神経細胞からなる脳はすべての行動の際働きます。大切な時期ですが、よく学び、よく遊びの精神で。

頭部外傷について

以前頭を打って血を流したことがありますが、現在は無事に過ごしています。
血が出たからよかったのでしょうか?

昔から何故か、そういわれます。これは大きな間違えですが、一理あるとも言えます。脳は外側から皮膚、骨、硬膜という組織におおわれています。そこで、頭部外傷は頭皮のけがと頭蓋骨内のけがに分けて考えなくてはいけません。頭蓋内の出血には硬膜外出血、硬膜下出血と脳内出血があります。いずれも脳を圧迫するような出血の程度なら、取り除かなければなりません。このことから、昔の人は、血が出た方が脳の圧迫がないということを知っていたのかもしれません。けがをして直後は症状の出ないこともあります。頭皮のけがと頭蓋骨骨折だけなら心配はありませんが、徐々に頭蓋内血腫が大きくなり脳を圧迫する可能性もあります。頭部外傷の早期診断にはやはりCT検査を受けましょう。

顔面 けいれんと眼瞼(がんけん)けいれん

3年前より右目周辺がピクピクするようになり、ここ数ヶ月は無意識に目を閉じ口がゆがむようになっています。

それは顔面けいれんです。目の周囲からほほにかけて顔面 が急に引きつり、無意識に目を閉じ口がゆがむもので、数ヶ月から何年も続きます。原因は顔面 神経が拍動する血管にこすられるために起こり、治療としては1.微小血管神経減圧術(小開頭により血管と神経をはく離する)と2.ボツリヌス菌毒素注射があります。またこれと似たもので、眼瞼けいれんがあります。これらは疲れた時や緊張した時に起こりやすく、一過性のものは心配ありません。しかしこのピクピクが止まらず繰り返すとかなりつらいものです。最近では微量 の無毒化したボツリヌス菌毒素を目の周りに注射する方法が、最初の治療法として簡単に外来でもできることより注目されています。

若くあり続けるためには?

最近体力の低下を実感し、また物事を考えるのが面 倒くさくなってきたのですが。
(63歳男性、身長165cm、体重78kg、高血圧、高脂血症、糖尿病にて通院中 )

若くあり続けるための一、十、百、千、万の法則をお示ししましょう。

一日のうち
1:1時間読書しなさい
10:10回笑いなさい
100:100回深呼吸しなさい
1,000:1,000字文字を書きなさい
10,000:10,000歩、歩きなさい

生活習慣病である、高血圧、高脂血症、糖尿病はまさに生活習慣のもたらすものです。 また、運動不足による筋力低下は老化のもとです。さらに常に何かに興味を持って生 活するという態度が脳の健康を保ちます。
一、十、百、千、万の法則を実践してはいかがでしょうか。

周りで脳梗塞になる人が目立つように。自分もなるのではと不安です

周りで若くして脳梗塞になる人が目立つようになりました。
私の父や兄も脳梗塞で倒れており、自分もなるのではと不安です。

一般に60歳以上に多い脳梗塞ですが、最近では働き盛りの40~50歳代にも目立ちます。脳の動脈が閉塞し、その先に酸素や栄養が乏しくなって、運動麻痺やしびれ、めまい、言語障害などを起こす病気です。脳血栓症と脳塞栓症の二つのタイプがあります。脳血栓症は脳内の血管中に血栓が徐々に出来て血管が詰まるもので、比較的ゆっくり症状があらわれます。脳塞栓症は心臓などで出来た血栓が脳血管に流れてきて詰まるもので、突然症状が出現します。危険因子として高血圧、高脂血症、糖尿病、不整脈、喫煙、肥満、睡眠時無呼吸などがあり、家計に脳卒中が多い人は要注意です。これらの危険因子から来る動脈硬化の予防を第一に考えて下さい。

                 
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