整形外科Q&A

肩こりの原因と予防は?

頚部・頚部のつけねから肩、あるいは背部にかけて凝った感じや痛みを感じ、なかには頭痛、吐き気を伴うことがあります。
 肩こりに関係する筋肉には色々ありますが、頚部から背部にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉が大きく関与しています。
 肩こりの原因ですが、姿勢のよくない人・頚部、背部を同じ姿勢で仕事をする方・クーラーのあたりすぎ(冷やしすぎ)の方に多く認めます。このような方に筋肉が緊張することで肩こりが生じます。
 治療ですが、肩こりはあくまでも予防です。上に記したことを特に気をつけてください。
ホカロンや蒸しタオルなどを使って、筋肉の血行を良くし、適度なストレッチングを行いましょう。また治療上、消炎鎮痛剤や筋緊張緩和剤を内服したり、リハビリテーションをすることもあります。

膝にたまった水は抜いてはいけないの?

変形性膝関節症で膝に水がたまることがあります。『膝にたまった水は抜いてはいけないのでは?』とよく質問を受けます。水は変形性膝関節症によりできた滑膜という組織から産生され、この水がたまりすぎると、関節の中の圧が上がり痛みの原因となります。また治療上、ヒアルロン酸の注射を行う事があります。その際に水がたまっていると、薬の効果が薄まるためには水を抜いてから薬を注入します。ですから、膝にたまった水は抜いてはいけないという事はないのです。

変形性膝関節症とは?

主な症状は膝関節の痛み、関節水腫(水がたまること)です。症状が進行すると、膝の動きは制限され、完全に曲げたり、伸ばしたりできなくなります。基本的には加齢現象により軟骨が磨耗することでおこります。
 進行を予防するためには、ふとももの筋肉の強化(リハビリテーション)・ダイエットを行い、治療方法として消炎鎮痛剤の投与、ヒアルロン酸の関節内注射を行います。それでも進行した変形性膝関節症に対しては人工関節置換術を行います。

温シップは温める効果はあるの?

温シップは温める効果はあるの?  外来でたまに『温シップのほうが温かいから効果がありますか?』と聞かれることがあります。温シップは特に患部を温める効果はありません。温シップには唐辛子のエキスがすり込んであって、貼ったところに温かいと感じさせているだけです。基本的にはシップは皮膚から痛み止めの成分を吸収させるという効果を狙っています。温シップにおいて唐辛子のエキスでかぶれる方がいらっしゃるので積極的には処方はいたしません。

                     
多摩脳神経外科 〒214-0014 神奈川県川崎市多摩区登戸1780 Tel.044-931-0020  Fax.044-931-0021

Copyright© Tama Neurosurgery Clinic. All Rights Reserved.